日本国内の最強の省庁として注目を集めている財務省。
そんな財務省について、「なぜ増税したがるのか?」という疑問が湧きます。
今回の記事では、財務省はなぜ増税したがる?増税ばかりの理由は出世が原因だった!についてまとめました。
財務省はなぜ増税したがる?増税ばかりの理由は出世が原因だった!
財政赤字の削減が原因だった?
日本の財政は長年にわたって赤字が続いており、政府債務の累積が深刻な問題となっています。
2024年度の国の借金は1,200兆円を超えるとされ、GDP(国内総生産)と比較しても世界的に異例の水準です。
このような状況を放置すれば、日本の信用が低下し、国債の金利上昇や経済の不安定化につながる可能性があります。
財務省は、この巨額の債務を少しでも減らし、財政の健全化を図る必要があると考えています。
特に、政府が国債を発行している以上、債務の管理は最優先課題となります。
債務が膨らみ続けると、将来的に金利の上昇を招き、財政にさらに多くの負担をかけることになります。
そのため、財務省は増税を通じて安定した税収を確保し、赤字を削減する方針を取っています。
増税による税収の増加は、国債の発行額を減らすために必要な手段となり、結果として国債の利払い負担を軽減することができます。
加えて、増税が実現すると、財政が安定したことを国際市場に示すことができ、日本国債の信頼性が向上するため、金利を抑えられるという利点もあります。
社会保障費も増加しているから?
日本は世界でも類を見ない速さで高齢化が進んでおり、それに伴って年金、医療、介護といった社会保障費が膨らんでいます。
現在、社会保障費は日本の総予算の中で大きな割合を占めており、特に医療費と介護費の増加は顕著です。
これらの支出は今後も増加し続け、2040年には社会保障費が総予算の半分以上を占めるとの予測もあります。
特に、2025年には団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療費や介護費が急激に増加することが見込まれています。
高齢者が増えれば、医療や介護が必要となる人々が増加し、それに伴ってこれらの費用も膨らみます。
これらの支出をまかなうためには、今後さらに税収を増やす必要があるのです。
財務省は、増税を通じてこれらの費用を賄おうとしています。
特に消費税は、税収が安定しており、経済の景気に左右されにくいという特徴があるため、財務省は消費税の増税を主張することが多いです。
社会保障費の拡大に合わせて、税収を増加させることは、財政の健全化に欠かせない手段だとされています。
国際的な信用維持も大切?
日本政府は多額の国債を発行して財政を維持していますが、国債の信用が低下すると、国際的な金融市場での評価が下がり、金利が上昇する可能性があります。
日本が発行する国債は多くの投資家によって取引されており、その信用性が維持されなければ、金利が上昇する恐れがあります。
金利が上昇すると、国の借金に対する利払い負担が増え、さらなる財政悪化を招きます。
財務省は、こうしたリスクを回避するために、財政の健全化を維持する必要があると強く認識しています。
国際的な信用を保つためには、財政赤字を削減し、国の債務が安定していることを示さなければなりません。
そのために、増税は最も現実的で効果的な手段として選ばれます。
国際通貨基金(IMF)や格付け機関は、日本の財政状況を注視しており、信用格付けの引き下げを警告しています。
増税によって財政の安定性が示されることで、これらの機関からの評価が上がり、最終的には日本の経済を守るための手段となります。
歳出を削減するのは難しい?
増税に対しては「まず無駄な歳出を削減すべきだ」とする意見もありますが、実際には歳出削減が難しい理由がいくつかあります。
まず、社会保障費の削減は困難です。
高齢化社会が進む中で、年金や医療費を削減することは非常に難しく、政治的なハードルも高いです。
特に年金に関しては、多くの国民が高齢期に頼る制度であり、その削減は直接的に選挙に影響を与えかねないため、慎重に進める必要があります。
また、公共事業や防衛費の削減にも限界があります。
インフラ整備や防衛支出は、国の基盤を支えるために必要不可欠なものであり、これらを大幅に削減することは国家の安全や経済基盤に直接的な影響を与えかねません。
加えて、財政改革には長期的な取り組みが必要であり、即効性のある改革策は限られています。
そのため、増税が最も現実的な選択肢となり、財務省はこれを推進しているのです。
増税すると出世できるから???
増税が進められる背景には、財務省内部での組織的な動きもあります。
財務省は税制改革や予算案を管理する組織であり、税収を確保することは最も重要な仕事の一つです。
そのため、増税政策をうまく推進した官僚は、財務省内で高い評価を受け、出世するということがあるのでは?という噂があがっています。
特に、消費税の引き上げや税制改革を実現した官僚は、高い評価を得ることができる!といわれています。
税収を増加させることで財政赤字を縮小し、経済の安定を保つという重要な役割を果たすため、これに成功した官僚は昇進のチャンスを得やすいようです。
財務省内では、税収を安定させるために増税を進めることが重要な課題となっており、その成果を上げた人々は将来の高官ポストに昇進しやすいという噂もある様子。
一方で、増税には政治的なリスクも伴います。
増税は国民にとって直接的な負担増となるため、その実施には慎重な調整が必要です。
増税を推進することが必ずしも人気のある政策とは限らず、慎重に進めなければ国民の反発を招く可能性もありそうですよね・・・
まとめ
増税は国民にとって負担が増す一方で、財政の安定には一定の必要性があるため、今後もこの議論は続きそうです。
政府としては、増税だけでなく、経済成長や歳出改革と組み合わせた総合的な財政健全化策が求められています。
また、増税を進めることで、財務省内部での出世の機会が生まれるという噂も、増税推進の一因となっているといえるでしょう。